| タイトル | 作者 | コメント | 出版社 |
| 馬鹿な男ほど 愛おしい | 田口 ランディ |
このタイトルって男見下してる感じしない? 自分というアイデンティテイを求めて著者は10代から30代 まで奔放というか3ヶ月に1回恋愛を繰り返して40人の男と 寝たって赤裸々に書いてるけどいつも一生懸命生きてるって 感じは尊敬できるけど女ってブスでも何でも男掴むコツを 身につけたら最後、著者じゃないけど漁りまくるのよね。 それは自分が優越感に浸れるから。何でも経験豊富で 落ち着くのとあんまし何も知らずに落ち着くのって どっちが幸せなんだろー?と思ってしまった。 | 晶文社 |
| バカの瞬発力 | ゲッツ板谷 | 「板谷バカ三代」の対談版じゃんヽ(`Д´)ノ | 二見書房 |
| 破線のマリス | 野沢尚 |
著者は「眠れる森」「その男凶暴につき」などを書いた脚本家。 首都TVの報道番組「ナイン・トゥ・テン」の中の「事件検証」 は高視聴率を保つ人気特集コーナーである。「事件検証」の 映像編集を一手に引き受ける遠道遥子は,自分の直感的 真実を信じ,虚位報道とも見まごう映像のモンタージュで 視聴者を 煽るスリリングで危険な女である。 ある日遥子は郵政省電波管理課の春名と名乗る男から 「郵政省の汚職」に関する証拠をテープを渡され,事件に 巻き込まれて行く。 前半はメディアについての考察などが続くが後半の読者を ぐいぐい引っ張って行く筆力は見事である。 | 講談社文庫 |
| 裸のマハ 名画に 秘められた謎 | 脚本 ビガズ・ルナ クカ・カナルス |
映画「裸のマハ」の原作。 名画の謎が解けたっていうより、映画の謎が解けた(^^; 1802年マドリードのブエナ・ビスタ宮殿で催された夜会の後 招待主であるカイエターナが急死する。 彼女は自殺なのか、それとも他殺なのか。 国王より権力があるアルバ公爵夫人カイエターナ。 彼女と競い合う王妃マリア・ルーサ。 王位を狙う皇太子フェルナンド。 宰相ゴドイは王妃の愛人である。 と同時にカイエターナの愛人でもあり、 アンダルシア出身の娘ペピータを公妾としている。 カイエターナを愛する宮廷画家ゴヤはゴドイから ペピータの絵の依頼を受け、身体はペピータ 顔はカイエターナという裸婦を描く。 そこに映画で強調されている秘所の謎があるのだが その絵は2人の女に深い心の傷を与えてしまう。 史実では「裸のマハ」「着衣のマハ」はゴドイ邸の 絵画コレクションの中にあったそうです。 モデルはアルバ公爵夫人説、ペピータ説がありますが 証拠は有りません。 映画でカイエターナが言う不思議な言葉 「ヴォラヴェルント」の意味はラテン語で「飛ぶ」だそうです。 余談ですが、映画ではブスなゴドイの妻は実際は非常に 美しい人だったそうです。 | 徳間文庫 |
| 華鏡 | 森園みるく |
歌舞伎界の花と呼ばれる美しき女形丸山華郎を 裏で繰る根本恭介は教え子河原崎美夜子に資料整理を 依頼するがそれは家元に関わる罠だった・・・ 婚約者と訪れたバリ島で沙耶を見つめる現地の男、そして 偶然少年の殺人現場を目撃した沙耶は・・ 「ECSTASY」 収録。 (コミック) | 講談社文庫 |
| 話を聞かない男、 地図が読めない女 男脳女脳が 「謎」を解く | アラン ・ピーズ バーバラ ・ピーズ |
男と女は違う。どちらが優れているという問題では無く、 科学的に分析する。男女平等を叫ぶ社会ではまだタブーな 話題だが平等と同質は違うという本。私が面白かったのは 「ドライブしていて道に迷った時、女性ならすぐ車を止めて 道を尋ねるが男性にとってはそれは「白旗」を揚げて降参 するに等しい。男性はそこら辺を虚しく何時間でも走り回って 「ほほぉ、ここを通ってもあそこに出られるのか」とか 「大体、この辺りなんだが」とか「このガゾリンスタンドは 見覚えがあるぞ」などと口走る。」という例。恋愛中の方、 既婚の方、必読!(爆 | SHUFUNO TOMOSHA |
| パリのトイレで シルブプレ〜! | 中村うさぎ |
1995〜1999までの「電撃王」に連載されたエッセイ集。 海外旅行、オカマ、オナベ、エコロジーに延々シモネタ話。 ここには書けない(^^;けど著者の飼い猫はディオールの スーツにウ○コした罰として名前が「ウ○コくん」なのだ。 かわいそ(笑 このエッセイにはあんまり桁外れのブランド 買いの話は出てこないんだけどやっぱりヴェルサーチの パーティで全身エルメスで武装した女に対抗心を抱き、 突如戦闘モードに入ったうさぎは36万円のワンピと タンクトップを買ってしまうのであった。 | メディア ワークス |
| パワーゲーム | ペニー・ ジョーダン |
ジプシーの母と貴族の父の間に生まれた私生児レイチェルは ジプシーを追われる。 オックスフォードでホテルのメイドをしている時に 貴族の息子ティムと知り合うが、ティムは黒ミサの生贄に レイチェルを捧げようとするが、同性愛の相手サイモンに 間違って殺されてしまう。 実は精神異常を内に秘めたサイモンはレイチェルが ティムを殺したと復讐の為にアレックスとリチャードに 誘拐させてレイチェルをレイプする。 翌朝マーティンのベッドで目覚めたレイチェルは 10年かけてサイモン、マーティン、アレックス、リチャードに 復讐を誓う・・・・ 元本か翻訳がまずいのか不明だけど3/4読むまであまりの 駄文にロマンス小説だと言う事を忘れてしまった位最高に だるい。 ネタは悪くないんだけど盛り込み過ぎ、サタニズムは ほとんど意味無し。 | MIRA文庫 |
| 悲劇的/その他 卵に関する小編 | 楠本まき |
堕天使と卵と愛?悲劇的な卵に関する小編。 って楠本先生、高いです、薄いです(涙 (コミック) | 祥伝社 |
| 美人に なりたい | 中村うさぎ |
メイク雑誌の表紙のようなうさぎ氏どあっぷ顔。 の左下の帯に3分間身分証明写真のような整形前のスッピン (にしてもこれはひどいよ 「25ans」でボツリヌス菌注入プチ整形をした著者は 担当した高梨真教氏の薦めでメスを入れるリフトアップ 整形をする 過程を日記とエッセイと対談に分けて心情、周りの反応などを まとめているのだが、あたしの頭が悪いせいか、この人の 整形に対する考えが病的なのか、各ビューティーエキスパートの 大高博幸氏、精神科医春日武彦氏との対談も双方のコメントに ズレがあるし、まあ、整形は本人がよけりゃよいんだけど 結局今だうさぎ氏の、「顔から他人に自分の醜い内面を 悟られたくなかったから顔を捨てた」という整形の動機、 病的にこだわる「自分の顔と内面の差異の違い」の 深い心理分析が解明されない(と思うのはあたしだけ?汗 以前のおどおどしたかわいらしい(←ここが内面と違うらしい) ソフトなうさぎは、カメラに挑戦するかのように 不適な目線で「どう?これが私」という感じで写る もはや「うさぎ」というペンネームが似合わない女になった。 | 小学館 |
| 一つの顔 二つの女 | アン・ メイジャー |
美貌のプリマドンナの娘ブロンテは一人息子を事故で失い 夫にも捨てられ,呆然と歩いている時に交通事故に遭い, ひどい顔面損傷を負う。そして形成外科医クインによって 知らぬ間に母そっくりの美女に生まれ変わる。もう一人 クインの手術によってブロンテの母そっくりの容貌になった シャンタルはテキサスの牧場の娘だったが,高慢で淫乱な 悪女で夫ジャックに殺人の罪を着せ,家族の前から姿を消し, 名前も変えてスーパーモデルになっていた。刑務所から出所 して妻を探すジャックが見つけたのはブロンテだった・・・ ストーリーは面白いけど訳が今一なのかな。まあまあ | ハーレクイン |
| VOWでやんす! | みうらじゅん |
くだらねーの一言。バカレコ、バカ本、バカグッズ、カスハガ etc町の変なものコレクションの数々を中島らも、松本人志、 関根勤、いとうせいこうらが切る。 | 宝島社文庫 |
| Beehive | 森園みるく 原作) 鈴木瑶子 |
よく見たらこれSMの話だったっつー汗 やる気なっしんぐのタクシー運転手堀内はある夜乗せた客 陽子のバッグの中身を偶然目撃してしまう。 陽子はSMの女王だった、その上Mと見込まれた堀内は 陽子の言うまま、専属運転手としてポチと呼ばれる 奴隷になるが・・・SMは高度な精神世界の遊びと定義して 描く森園わーるど。(コミック) | 小学館 |
| ヴィヴィアン・リー | A・エドワーズ |
「風と共に去りぬ」のスカーレット役、ヴィヴィアン・リーの 一生。あたしは個人的に世界で1番美しいのはヴィヴィアン ・リーだと思っている。彼女は美貌で女優として成功し、 ローレンス・オリビエをその妻から奪い、そしてオリビエへの 激し過ぎる愛とライバル意識の中、だんだん精神を病んで いく・・・ | 文春文庫 |
| 「人を好きに なっては いけない」 といわれて | 大沼安政 |
統一教会の信者で合同結婚式で夫婦となった両親を持つ著者が 子供時代から原因不明のだるさ、頭痛、痒みを訴えながら 統一教会に疑問を持ち始め、成績優秀ながら両親が統一教会を やめない限り学校には行かないと引きこもりし、12才からの 思春期の繊細な時期の養育を放棄され、家出、色々な仕事に就き 大検に受かるまでの地獄のような日々を延々と書き綴った作品。 新興宗教批判の著書は数多くあるが実際に信者の家庭内から 子供が告発した本著は貴重である。 | 講談社 |
| 人でなしの恋 | 江戸川乱歩 |
10編の短編から成る乱歩集12巻。 「人でなし」=人非人だと思ってたら「人でない」だった(^^; 艶かしい人形を描いた妖しの一編。 凄惨な美貌の男と人形という私的にはかなり好きなジャンル。 あと「覆面の舞踏者」もタイトルからして好き。 些細なミスから恐ろしい結果を生み出す甘美な秘密結社。 百面相役者も乱歩がよく使う手だとはいえ、短いながら まとまりがいいし、「一人二役」もオチが面白いし 「モノグラム」も巧妙な仕掛けで読ませる。 著者自身の各作品の解説が興味深い。 新保博久が熱狂的な解説を書いていて 「非代表作品集ですら こんなに面白いのだから、傑作はどんなに素晴らしいか」とか 「これはつまらない。これは面白い」とか完璧自分中心的解説で 笑えるのだが、それがまた私と正反対な感想で汗 | 創元推理 文庫 |
| 日の出をまって うるわしの英国 シリーズ | 波津彬子 |
コ−ネリアスはお茶に招待された館で不思議な中国茶を 勧められ、愛らしいレディ・ジェイン達と親しく語らった後 に・・「黄昏の雫」 遺産相続で城館のような館に暮らすようになったレイチェルは ある部屋で美しい女性の絵を見つけ、存在しないはずの 青年と出会う・・・「ローランドの遺産」 しきたりに囚われず自由な発想を持つクレアは・・・ 猫のヴィルヘルムがかわいい「クレア嬢のお相手」 「極上レースのヴェール 白いサテンのドレス 月の夜に彼女はかけぬける」 ある館のハウス・パーティに招待されたコーネリアスは 窓に映る白い女の影を・・「月の出をまって」 誰にも愛されない少女クラリッサは大伯父の館である部屋に 迷い込んで・・「昼さがりの幻影」 かなりあたし好みロマンティックミステリアス短編集。 特に「ローランドの遺産」が好き。 あたしが好きな某マテリアルサイトの白い花嫁の クリップアートは「月の出をまって」をイメージした ものなのだろうか・・・(コミック) | 朝日ソノラマ |
| HIMIKO | 森園みるく |
太古の昔から火山の噴火で絶滅寸前の邪馬台国を救う為に 現代に卑弥呼の生まれかわりを探しに来た男巫木に 翻弄される緋美子、陽美子、卑弥呼の運命は・・。 地下室で繰り広げられるマヤ文明崩壊の謎を探る 妖し過ぎる研究・・「ROOM」収録(コミック) | 祥伝社 |
| ピーコ伝 | ピーコこと 杉浦克昭 聞き手 糸井重里 |
某朝日新聞のティーンの悩み相談室でのピーコのお答えが いい感じなので読んでみたが、その意味聞き手の糸井重里が 言うようにピーコは新しい平成のお母さんなのかもしれない(笑 誕生から家族、就職、おすぎ、ファッション評論家、シャンソン などについてさらりと話す。 結構保守的で恋愛に関してはプラトニック専門で活字になると 思ったより地味である。 \800の牛乳を飲んでいるのは笑ってしまった。 | 日経BP |
| ひとが否定 されないルール | 日木流奈 |
重度脳障害で身動きも話す事もままならぬ12才の少年の 母親に支えられた手で打った学校、国、地球、宗教、夫婦 教育、愛など多岐に渡る人生哲学、人生指南書。 障害をストレスに感じるが存在をストレスに感じない母親の 元で家族から愛されて、この少年が成長しているのは 素晴らしいと思う。 この少年が母親と共にTV出演した時に「あれは母親が 少年の指を誘導しているとしか見えない」という意見が 出ていたが私はそのドキュメンタリーを見ていない上に 少年自身信じてもらえる人としか交流する気は無いと 言い切っているので何とも言えないが 少なくとも彼が母親と離れて、ホーキングのように独りで この作業が出来ない限り 真実は誰にもわからないと 思われる。事実 天才少年なのかもしれないし、母親が 無意識に誘導しているのかもしれないが、本の 内容は彼の母親の思考とどうしてもだぶるし、 人生を何十年も生きた人間の言葉である。 | 講談社 |
| 秘密 パレスチナから 桜の国へ 母と私の28年 | 重信メイ |
表紙は東京の下町を歩く物静かでかすかに微笑みを浮かべた 著者の写真・・・優しさの中に芯のつ強さを秘めたイメージ。 彼女の母重信房子は「国際テロリスト」として日本、イスラエル 政府から追われていた人物で、現在小菅の東京拘置所で 拘留されている。 と同時にパレスチナ民族解放の為に戦い、アラブ社会から 敬愛される「英雄」でもある。 著者は、日本赤軍リーダー重信房子の娘としてレバノンで 生まれる。 無国籍で逮捕の不安に追われながら転々と居場所を変え、 本名も名乗らず、不自由な生活の中でたまにしか会えない 母親の愛情に守られて育った。 2001年、日本で母が逮捕されたのを機に日本国籍を取り、 日本での生活を始めた。 著者にとっての重信房子は「過去に暴力に希望や幻想を託した 自からの過ちを省みるが故に、非軍事的平和の構築を望む 自らを犠牲にしてでも人の事を考える」優しい一母親であり、 唯一の大事な家族であり、彼女にとっての「テロリストの母」は 過去の人間であるようである。 入り組んだパレスチナ問題、著者が言うところの重信房子の 公正な裁判とは何を意味するのか私には難解なのだが・・ 2週に1回の母との面会、依頼される講義、国際法の研究と 著者の生活は多忙に続いて行く。 | 講談社 |
| 秘密の花園 | わかぎえふ |
出生の秘密から初体験から自らの下系経験暴露に続き、 親友、知り合い、芝居仲間の下ネタまで大暴露。 えっちばかりでなくきちゃない話も多いのでここに書けない汗 スポニチに連載された物らしいが男性ってこんなキタネー話 読んで嬉しくないんじゃ?汗 どっちかと言うと女どうしで話す・・・かぁ?( ̄▽ ̄; | 集英社 文庫 |
| 秘密の花園結社 リスペクターNo.2 | 松田洋子 |
週間SPAで掲載された尊敬漫画。誰が尊敬されてるかって いうとみのもんた、キンキ・キッズ、柳美里、神奈川県警、 デヴィ夫人、叶姉妹、横山ノック、オウム、ライフスペースetc。 うーん新聞で好評だったけどあたしは面白くなかった。 (コミック) | 扶桑社 |
| 漂流街 | 馳星周 |
日系ブラジル人マーリオの祖父太一は両親を死に追い やった。太一の血を受け継ぐマーリオは5歳の弟を殴り 殺した。日本にやってきたマーリオは売春組織で売春婦の 送迎をしているがブラジルがサッカーで負けたと日本人を 殺し、ふとした事から中国人マフィアが関西のヤクザと ヤクの取引をする事を知り、ヤクと金を強奪する計画を たてるが…そこにはもう救いも無い、人の命の価値も無い あるのは血と暴力と殺人と絶対的な絶望と孤独。マーリオの 闘いは何の意味も持たない。 | 徳間書店 |
| ファウジーヤの 叫び | ファウジーヤ・ カシンジャ &レイリ ・ミラー |
アフリカのトーゴに生まれたファウジーヤは部族の習わしに 左右されない自由な思想を持つ父の元で幸せに暮らして いたが、父親が急死し、中年男と無理矢理結婚させられ そうになる。夫は彼女に残酷な部族の習わしを施そうとして ファウジーヤは偽のパスポートでアメリカへ渡るがそこで 彼女を待っていたのは・・・ノンフィクション。 | ソニー マガジンズ |
| ファザー ・ファッカー | 内田春菊 |
義父にレイプされ続けた少女の頃、実母は見て見ぬふり。 著者の衝撃的自伝。でもこの人強さには驚かされる。 トラウマに負けていない。この悲惨な過去をバネにして したたかに生きる内田春菊には脱帽させられる。 続編は「あたしが海に還るまで」 | 文春文庫 |
| フィータス −人間未満 | 森園みるく 原作 村崎百郎 |
幼い頃から幻視幻聴予兆を感じる芙美子は幼い心を周囲から だんだん閉ざし、何の感情も持たない女になっていく。 ルームメート達の不幸な将来や行きずりで関係した男の死を 予知しながら独り闇の中で平然と生き続ける・・・ 巻末の精神科医香山リカ氏の分析が内容に不自然で可笑しい。 (コミック) | 筑摩書房 |
| ブスのくせに! | 姫野カオルコ |
この著者の本は初めて読んだけど要するに古今東西の色んな 人の顔について思った事を言いたい放題に書き殴って感じ。 マイケル・ジャクソンのホラー的整形を本人は何の違和感も 無く満足している勘違いとかあたしが昔ハマったデビッド・ リンチの「ツイン・ピークス」のラストがつまらなかった著者 なりの憶測は興味深かったけど。お金を出して買う本じゃないな。 | 新潮文庫 |
| 梟の城 風神の門 | 司馬遼太郎 |
織田信長に全滅させられた伊賀忍者の生き残り 重蔵は近江 国境の笠置峠に庵をかまえ、生きる目的も無く為すこともなく 日々を過ごす重蔵の元に堺の商人今井宗久から豊臣秀吉暗殺 の仕事が持ちかけられる。忍者小説ではこれが1番好きかな。 中井貴一主演で映画化。「風神の門」も伊賀忍者服部才蔵と 真田十勇士の忍者もの。お薦め! | 角川文庫 |
| フジ子・ヘミング 魂のピアニスト | フジ子 ・ヘミング |
最近、日本で注目されている聴力障害を持つピアニスト、フジ子 ・ヘミングの半生記。実は私はまだ彼女の演奏を聴いてない。 本書の始めに「間違えたっていいじゃない、機械じゃないんだ から」とある。「心で音楽を聴ける人が少ない」とも言う。 彼女は孤独で自分の才能を信じている。決して妥協しない。 そして自分と自分の演奏を評価してくれる人の為に弾く。 もう少し 母親との葛藤を書いて欲しかったな。全体的に 波瀾万丈の半生を送っているのに文章に深みが無く惜しい。 | 求龍堂 |
| ふたりだけの 荒野 | リンダ・ ハワード |
西部の町シルバー・メサで開業する当時としては 珍しい女医アニーは診療所に潜んでいた 大怪我を負った賞金稼ぎに追われる男レイフに 治療後雪の山に連れ去られてしまう。 男は本当に殺人を犯したのか うぶで生真面目なアニーとアウトロー レイフの 逃亡生活の間に・・リンダ・ハワードのロマンス ヒストリカル編。 著者はロマンス小説としては読み応えあるんだけど 毎度の事ながらヒーローが著者の理想の男性像で こんなに女心を理解出来る男なんかいねーよとか 「お前」なんて呼ばれたくねーよなーとか ちと男尊女卑だよなーとか思いつつ懲りずに読む あたしもスキネー | ヴィレッジ ブックス |
| ふたりだけの 荒野 | リンダ・ ハワード |
西部の町シルバー・メサで開業する当時としては 珍しい女医アニーは診療所に潜んでいた 大怪我を負った賞金稼ぎに追われる男レイフに 治療後雪の山に連れ去られてしまう。 男は本当に殺人を犯したのか うぶで生真面目なアニーとアウトロー レイフの 逃亡生活の間に・・リンダ・ハワードのロマンス ヒストリカル編。 著者はロマンス小説としては読み応えあるんだけど 毎度の事ながらヒーローが著者の理想の男性像で こんなに女心を理解出来る男なんかいねーよとか 「お前」なんて呼ばれたくねーよなーとか ちと男尊女卑だよなーとか思いつつ懲りずに読む あたしもスキネー | ヴィレッジ ブックス |
| 不夜城 | 馳星周 |
歌舞伎町の中国人社会で故買屋として生き抜いてきた日本と 台湾ハーフの劉健一は上海マフィアのボスの片腕を殺害し 逃亡していた元相棒、呉富春を捜して来いとボスに命令される。 健一に近づいてきた女、夏美は一体何者なのか。全編、嘘と 裏切りに塗り固められ、芽生えかけたかすかな愛?は砕け散り、 読後感に残るのは余りに乾きすぎた生のみ。 | 角川文庫 |
| PLATONIC SEX | 飯塚愛 |
赤裸々!( ̄▽ ̄; それにしても根性のある人である。やってる事は 殺人以外ほとんど網羅している様なサイテーな人間なのだが、 厳しすぎる両親からの逃避で家出、ホステス、売春、盗み、 整形、AV、芸能界と上り詰める辺り、普通なら堕ちていくのに かなり強い女と見た。SEXと金への強欲なまでの欲求。 30を目前にした著者の今後の人生が興味深い。 それにしてもお水って儲かるのね汗 | 小学館文庫 |
| ブラック・ アンブレラ | 山田真美 |
仕事で知り合ったカーマと結婚してインドの一妻多夫婚の 因習が残る男女の交わりしか愉しみが無い漁村に住む繭子は 日がな カーマと激しく愛を交わしている。 それを草むらからじっと蛇のように見つめている眼があった。 結婚前まで長年カーマと関係があった従妹ラティである。 ラティはカーマを愛していたが、カーマには何となく続いた 女関係の一人でしかない。 親が決めた結婚生活が上手く行かないラティは繭子を 呪い殺そうとする。 前半女流作家のねちねちとした陰湿な描写で迫り、 ホラーちっくに展開するのかと思ったら、後半は意外に あっけなかった。 森園みるくのバリ島編のレディースコミックみたいだった。 | 幻冬舎 |
| BRAIN VALLEY 上・下 | 瀬名秀明 |
脳科学者孝岡はNMDAレセプターの研究を評価され,山奥に ある船笠村ブレインテック最新脳科学総合研究施設に引き 抜かれるが,到着早々林の奥に入って行く白い和服姿の謎の 女を見る。その女鏡子は船笠村で村人達にある儀式を行う 巫女であった。研究所で脳の検査中だった鏡子に事故が起き 彼女の体に触れた孝岡はそれ以来,エイリアンに拉致されたり 触った電気器具に異常が起きるという異様な現象に悩まされる。 水面下では人工脳を開発して人類の更なる進歩を計るという 恐るべき計画が進められていた。オカルト,UFO,シャーマン, 臨死体験,「神」への存在に迫る最新科学理論に基づくサイ エンスフィクション。読み応えあり。巻末の膨大な参考資料が すごい。 | 角川文庫 |
| ブルッキーの ひつじ | M・B ・ゴフスタイン |
”ブルッキーのかわいいこひつじ だいすきだいすき かわいい こひつじ うたうのをおしえたよ とてもいいこえで うたったが うたえるうたは ただひとつ めえ めえ めえ”シンプルな 線描画なんだけどこひつじが,メッチャかわいー(^o^)(絵本) |
ジー・シー ・プレス |
| 屁たれどもよ! | 中村うさぎ |
中村うさぎ42人をぶった斬り。 切られてるのはデヴィ夫人、高見恭子、中村江里子 小柳ルミ子、今井美樹、ビビアン・スー、村上里佳子 松田聖子、叶姉妹などなど。 的を得たもの、的外れなもの種種雑多大悪口大会言い放題。 夕刊フジに連載されていて出版5日前に「ヤバい」と急遽 インターネット販売になった本なのだがあれから1年何故か 本屋にあったっつー。 50で「生まれたままの妖精」というNUDE写真集を出した 由美かおるにいくら何でも妖精はないだろう、妖怪じゃとか 二子山親方はハンサムだが「バカ犬」顔だとか、和田アキ子は 何を根拠にあんな大きな顔してるねんとかとかとか・・・ しかしあれから1年消えたタレントが多いのも芸能界の厳しさ。 それにしても中村うさぎよ、自分と東電OLを重ねるのは ちと違うような。 | フィールドワイ |
| ベトナム 怪人紀行 | ゲッツ板谷 |
おなじみゲッツ板谷と鴨志田穣と鈴木君(誰やねん のベトナム放浪記。 えーっとこの人達は一体が目的かって 20万のカブトムシとか手乗り鹿とか地図に載ってない孤島 とか謎のエビ穴とか、ただやっぱベトナム戦争の影が濃くて シリーズ他2作に比べると少し暗い内容が多い。 ベトナムはリピーターが少ないってほんと? 3冊読んで気がついたんですが これってテキストなんだけどマンガだったんだ・・ | スターツ出版 |
| ベトナム 乱暴紀行 | 金角×銀角 |
金角と言うのはお馴染み「ゲッツ板谷」の初期の ペンネームで、初めての海外旅行記。 後で絶妙のコンビとなる鴨志田譲と初めて出会った本で、 相変わらず旅行記の中では面白いっ! (しかーし、この旅行記が実際の旅行に役に立つかは大いに疑問) | スターツ 出版 |
| 変? | 中村うさぎ |
年間のブランド買い2000万の買物依存症から ホスト依存症に移行した中村うさぎの 多才?な依存症有名人患者?との対談集。 始めは借金苦の著者の苦しみ紛れの出版かと思ったが バカ笑いしつつ、読んで行く内に今まではお笑いに 終始していた、人気爆笑(一部で)エッセイだったが これは初めて著者の依存症の根源とも言うべき謎が 解明されかけた画期?的な深層心理を追求した 対談だと気付いていく。 お相手は精神科医 和田秀樹氏、躁鬱病に苦しむ 作家原田宗典氏、覚醒剤中毒から再起した本橋信宏氏 恋愛依存症の島村洋子氏、エステ依存症の横森理香氏 おなじみ(だったらいかんだろー SM作家 団鬼六氏 摂食障害を経てエステ依存症の尾崎弥生氏 東京都立大学助教授のであり、SM愛好家人妻マニア 社会学システム理論派宮台真司氏、引きこもり、 自殺未遂依存、アルコール依存を抱える月之光司氏 女装マニア女?松本侑子氏 ベテランホスト 沢村拓也氏、 脳機能学者 苫米地英人氏。 本橋信宏氏は女性から口うつしで覚醒剤を飲まされたのが 発端らしいが、指紋が消えるまで一晩中 覚醒剤の粉を 拾うノミ取り行為とか、幼少時から美形好みで小学生で 沖雅也のポスターを舐めた島村洋子氏なぞ、「王子様」を 見つける度に一目惚れ、しかも「惚れた方が弱い」という あたしの独断&偏見的規則をも打ち破るあげまん女(@_@) 金欠に泣くうさぎ氏に「顔に〇〇〇させたら100万出す客」を 紹介するとか、「アンタは奴隷市場でも売れん」とか爆笑の 団鬼六氏 現在脳梗塞で手足が不自由なそうで汗 「自分と世界との関係の希薄さで実感が掴めない、 自分の存在を認められない事から援交で自分を実感し、 必要とされていると感じを得る自己不全感と依存症は似ている」 と解く宮台真司は、クリスチャン環境に反発し、そこから 脱出した瞬間神を<見失ったといううさぎ氏を分析する。 自己破壊をする度に脳内物質ドーパミンによって快感を 得ていると分析する苫米地英人氏。 しかし 全員うさぎ氏の依存症は治さなくても良いとの結論に達し 自身も破滅するまでやりますっといううさぎ氏ってえらい!? と序々に核心に迫って行くが・・・ | 扶桑社 |
| ホストの世界 〜真夜中への 招待状〜 | 沢村拓也 |
著者は厳格な家庭に育ち、大学→公務員となるがひょんな きっかけでバイトしたホストの世界にハマり、ネットに ハマり、「2ちゃんねる」で発掘されたベテラン現役ホスト。 金と女と駆け引きのかなりシビアな内容。 しかし非日常非常識な虚飾の世界で生きながら自分を見失わず 冷静に真摯に人生の核心を突いているところが見事。 少なくとも興味本位で読む所謂暴露本ではない。 | 河出書房新社 |
| ボディレンタル | 佐藤亜有子 |
こないだ読んだ「タブー 禁忌」の著者を知りたくて読んだが くだらねえの一言。それでもこれ,文芸賞受賞なのだ。 各紙絶賛ってだから日本の文学はダメなのよねー フランス風に味付けしたおしゃれな小説気取りなのだろうか 女子大生マヤはボディ・レンタルを稼業にしている。 ボディ・レンタルとは売春ではなくあくまで自分をモノとして楽しむ 為に精神と頭脳と体が全く無関係の感覚の無い状態とのたまう マヤの意味の無い日々をつらつら綴っているだけ ボディレンタルという無機質な性感覚が選者に新鮮に映ったか ・・・愚か。こんな技法は決して新しいモノではない筈だが しかしこの佐藤亜里子,どうしてこうまで性にこだわる? | 河出書房新社 |
| ホーリー・ スモーク | ジェーン・ カンピオン アンナ・ カンピオン |
インドへ旅行中にカルト教団に入信した20才のルースの 洗脳を依頼されたプロの脱会カウンセラーPJはオーストラリアの 砂漠で3日間、二人きりで彼女の洗脳を解く事になったが・・・ 「ピアノ・レッスン」を書いた著者で本著も映画化された。 「ピアノ・・・」が私には理解出来ないストーリーだったのと 同じく今回も洗脳方法も専門的な方法とは程遠いいい加減な 抽象的な断片だし、プロの脱会カウンセラーが娘位の若い ルースの 誘惑に負けて後半はSEXに溺れるってプロちゃう やろーって感じで全然納得できない。 がルース役の女優がケイト・ウィンスレットなので公開されたら 観るだろうな。 | 新潮文庫 |
| 本当は恐ろしい グリム童話 | 桐生操 |
岩波文庫のグリム童話集を愛していたので 長年この本を読むのを避けていたのですが ついに好奇心に負けて読みました ( ̄▽ ̄)ひえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ し、白雪ひめええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ | KKベスト セラーズ |
| My Doll's Castle | シンクレア 公爵 |
シンクレア公爵邸のキリ番の記念に戴いた小説です。 当城のイメージと私が愛するものを題材にと わがまま放題てんこもり言ったのですが、見事全部 織り込んだゴシックロマンスに仕上がっています。 伝説の人形師 修羅道エルゼはあたしが崇拝する 恋月姫様のイメージでしょう(微笑) あたしを数倍エレガントにしたような←汗 謎の女性茉莉亜=ローゼンベルグとは・・・ 興味のある方は当サイト「MISTRESS ROOM」の蝶から入って お読み下さい。 また、公爵独特の巧妙な謎解き満載のホラー小説は 「さむけ」(リンクのページから飛べます)で お読み下さいませ。 | オリジナル |
| マーシャと ダーシャ 世界で1番 孤独な姉妹 | マーシャ/ ダーシャ |
両著者は1950年に旧ソビエト連邦で生まれた腰で結合した シャム双子である。 旧ソビエトの体制では身障者は存在しないものとして、 生まれてすぐ母から離され6年間教育を受けず、科学者の 研究対象としてモルモット並の拷問のような実験を受ける。 その後、養護学校を経て、20才で老人ホームに収容された 世界で1番長命の結合性一卵双生児である。 マーシャは男っぽく活発で攻撃的で人生を前向きに考える 現実派。ダーシャはロマンティックで優しく常に我が身を嘆き 自殺未遂経験がある。 その正反対の2人が常に身体を共有して生きていく困難。 「化け物」「生まれた時に殺せ」「どうせ短命だろう」という 社会の残酷な眼に立ち向かうマーシャとそのマーシャに全て 合わせて生きるダーシャの葛藤は想像を絶するものがある。 分離が可能であったかという話題になると決まって 「2人は運命共同体、私にはダーシャが必要だ」と言う マーシャと「その話はやめよう」というダーシャ。 最初の老人ホームが精神障害者の施設になる時 「身障者は精神異常者ではない」 という2人の生涯の目的の危機に陥り、2人はマスコミに訴える という大胆な名案を実行して見事に他のホームに移る。 その後、旧ソビエト共産党一党支配体制が崩壊し、 世界的に知られた2人の生活は各国からの支援を受け、 ようやく人間の生活が可能になるが、招かれたドイツでの豊かな 生活を知ったダーシャは帰国と共にアルコールに逃避していく。 極限の逆境の中を生きて行く姉妹。 最初衝撃的な写真にショックを受けたが、いつの間にか 2人がシャム双子だという現実を忘れてしまう。 2人に献身的に尽くす人々、搾取する人々、同情するばかりの 実母、2人を本当に理解しているのは本人達だけだと思う 劣悪な環境で成長した重度身障者の貴重な生きる記録である | 講談社 |
| マサイの恋人 | コリンヌ・ ホフマン |
いやはや何とも凄まじい恋物語(ノンフィクション)である。 スイスのリサイクルブティック経営者コリンヌは恋人と旅行に 行ったケニアのフェリーでマサイ族の戦士に一目惚れしてしまう。 ルケティンガは戦士とは言え、ホテルのダンスショーに出たり 故郷のブッシュに帰ったり、放浪して暮らしている。 ケニアも最も文明から遠いマサイ族は牛糞で固めた家に住み、 地面で眠り、ほとんど何を食べているのかわからないような 貧しい生活なのだが、コリンヌは全てを捨てて、ルケティンガ との暮らしを選ぶ。 だが、マサイ族は女性の地位は非常に低く、自由もほとんど 無い。コリンヌは何度もマラリアで倒れながらもマサイの生活に 耐える。ルケティンガも白人の嫁に何とか合わせようとするが 長女ナピオラが生まれた頃から、キャリアウーマンで事業家で 常に前進するコリンヌのような女のタイプを理解しない ルケティンガはありもしない浮気を疑って1日中コリンヌを 責めるようになり、「俺の子供ではない」と言われた時 彼女の永遠のはずだったルケティンガへの愛についに 亀裂が入る。 著者の無謀さに批判的な人も、その勇気と根性に拍手する人も いるらしいが、愛さえあればといきなり原始的生活に飛び込む のもすごいし、それが恋なのだが、やはりあまりに文化の 差異があり過ぎたのだろう。 それが2人の時は耐えれた暮らしが子供と自分には負荷が 大き過ぎた事とマサイの戦士には白人文化が最後まで 理解出来なかった事が最も大きな原因だろうと思う。 | 講談社 |
| マダム ・クロード 愛の法則 | クロード ・グリュデ |
1960年から70年にかけてフランスで各国の王,大統領,政治家 貴族,大金持ちを顧客に最高級娼婦館を経営していた著者の 手記。あらゆる世界の政治家などを後ろ盾に,売春宿の持つ ダーティなイメージを払拭し,眼にかなう娘を見つけては彼女 特有のピグマリオン的才能で不完全な美人を整形手術を 受けさせ、洗練された社交術を持った魅惑的な美女に 変身させた。彼女の娘たちの多くは館で知り合った男性達と 結婚し,アラブの皇太子妃や伯爵夫人,侯爵夫人,イタリア王妃, 有名な仏女優になった。がクロード自身はある事件で失脚し, 政治家に嵌められ、館は閉鎖,脱税容疑で2度刑務所に 収監される。彼女が与えた物は多く,得た物も多いが,失った 物も多かった。細かい部分が描かれておらず,荒削りな印象 だが特異な人生を送った女性で興味深い。 | 光文社 知恵の 森文庫 |
| 魔法のランプ | 澁澤龍彦 |
錬金術、鉱石、処女生殖、ワイセツ概念、コクトー、ルードヴィッヒ 泉鏡花、サド公爵、中井英夫、四谷シモンなどについて綴った散文集。 私には久しぶりの澁澤龍彦である。 澁澤龍彦の崇拝者だった10代の頃は夢中になって読み耽った ものだが、あれから年月が経ち、こうして読んでみると もちろん相変わらず私を魅了するのだが本当に現実離れした 幸せな人だと思う。 私が現実的になっちゃったんだけどね。 全然 本の感想になってないや。 ちなみに本著のロマンティックなタイトルはコクトーが 絶版にした処女詩集の「アラディンのランプ」から付けた そうである。 | 学研M文庫 |
| まぼろしの 郊外 | 宮台真司 |
郊外論=女子高生のブルセラ、売春、酒鬼薔薇聖斗事件 オウム、学校とお馴染みの著者のフィールドに拡がっていく のだが、現代は不透明で「性愛は簡単に手に入り、ロマンは 消えた」と言い切ってしまわれると、この人の本を読んで いると心が荒んで来るのが否めない。 | 朝日文庫 |
| まれに見るバカ | 勢古浩爾 |
前半の「バカは女に宿る」で怒ってはイケナイ。 「バカは男に宿る」なぞ「真打登場 男である。 男のバカはもう歴史的に証明された伝統あるバカである。 女のバカとは年季がちがう。 もう「男」であるということ自体が「バカ」と同義語であると いってもいい。 この種の男が人の上に立つ地位ににでもついた日には 最悪である」にはもう爆笑。 で「バカは日本人に宿る」これも同感。 要するにバカに男も女も無い、お互い様という事である。 個人的に言うと「女は陰湿、狭量バカ」「男は単純 &プライド最優先バカ」 某人曰く「男は要らない事を言わないから賢そうに見えて、 女は何もかもベラベラ喋るからバカに見えるぽい」 これも一理あり。 本文中の元シナリオ作家林秀彦の「ジャパン・ザ ・ビューティフル」からの引用文のまとめとして著者曰く 「日本人はインテリジェントな民族だが、まるきり インテレクチュアルではない。つまり、知能はあるが 知性が無い。 おまけに行け加えると金があるが品が無い、 教育はあるが教養は無い」 とケチョンケチョンだが、まるきり否定も出来ない点が 悲しい限りである。 「どうでもいいバカ 佐高信」 「所詮バカ 田中康夫」 「勘違いバカ 渡辺淳一」←これなぞ激同感。 よくぞ言ってくれました! 養老孟司「バカの壁」が面白かったのでバカついでに 買ったのだがこちらは後半からただの個人的バカ説の 羅列でもういいという感じ。 | 洋泉社 |
| 水に棲む鬼 | 波津彬子 |
「覗いてみるとそれは私と同じ顔をして微笑むから」 そう言って水緒子は屋敷の裏の池を覗き込む・・ その屋敷に新しい家政婦として訪れた奈津子を見て貴也は 蒼ざめる。 亡き妻は自殺だったのか、他殺だったのか。 謎の女 奈津子の正体は・・表題作他、 近代日本画家研究収集家だった祖父が亡くなる前に 引き取ると決めていた少女が経四郎の家にやって来るが 有名な画家だった祖父の弟の美人画を持った少女は とり憑かれたように異常な行動をとり始める・・「花色移し」 ある夏の日、山奥の一軒家に別居中の妻を訪ねた男は 久々に会った妻の言動に不安を覚えるが・・「夏深む」 転落事故で記憶を失った芙由子は、夫に連れられて家に 戻るが、乳母千代の囁く言葉が芙由子を言い知れぬ不安に 引き込む・・「真赭の蔭」 儚い美人、美青年、生者と死者を超える愛、交錯する過去と 現在、ミステリアスな波津彬子氏なかなか読ませてくれます。 (コミック) | 朝日ソノラマ |
| 三首塔 | 横溝正史 |
両親を亡くしたものの叔父夫婦の元で平穏に暮らしていた 宮本音禰に突然曽祖父の弟から100億の財産相続の話が持ち かけられるがそれは高頭俊作という見も知らぬ青年との結婚が 条件だった。そして伯父の還暦祝いのパーティーの席で余興と して呼ばれていたアクロバットダンサーが殺され、事件は 連続殺人へ。三つ首塔とは一体…あたし横溝正史はあんまり 好きじゃないけどこれは面白かった。 | 角川文庫 |
| 「みにくい あひるの子」 だった私 梅宮アンナ | 梅宮アンナ |
俳優宮辰夫と米国人の母の間に生まれた著者は幼稚園までは のんびり楽しく育ったが,小学校に入った途端,ハーフと いじめられたそうだ。実はあたしは彼女のちょっとファン だったで,ハーフは個人的趣味で(笑 憧れているのでこの 本のタイトルも,いじめも意外だった。 やはり読者が1番気になるのは某H氏との恋愛だろう。 この件については最後に短くまとめられているが ワイドショーで騒がれた間も当人はかなりの苦労があったらしく 半分は意地だったと言う。メモリアルに出版した2人の写真集を アンナはどうしたのだろう・・・ でもあの長かった恋愛も決して彼女はマイナスにせず,仕事も 増えたそうで今後の活躍を期待したい。 | 講談社 |
| 娘を傷つける 母親の口癖 | 金盛浦子 |
これはあたしの個人的な問題に関する本だな。 横暴な母親に悩む人必読! | らいふあっぷ ・せれくしょん |
| もう消費すら 快楽じゃない 彼女へ | 田口ランディ |
池袋通り魔、酒鬼薔薇聖斗、TOSHIの洗脳、林真須美、 野村沙知代オウム、幼児虐待などの事件についての コメント。スナックで知り合った男が3ヶ月後に一家惨殺 事件でTVに放映されていた、ビルのすきまに入って 「お母さん」と叫ぶ女、新宿東口改札に20年前から首から 「詩集買ってください」のボール紙をぶら下げて立つ女、 狭い浄化槽で死んでいた男の話を聞いて東京駅のコイン ロッカーに入ってみた著者、もう思春期の頃のピュアな 感覚は無いと言いながらも著者の生き方は真剣である。 そこに彼女のエッセイの魅力がある。 | 晶文社 |
| 夜光虫 | 馳星周 |
加倉はプロ野球界で2年目にノーヒットノーランを達成するが 肩の故障で引退をよぎなくなれ,事業失敗の借金に追われる 様にやり直す為に台湾に渡るが,台湾プロ野球界で八百長に 手を染め台湾やくざとの関係を深めていく中,彼を兄のように 慕っていた俊郎が八百長に気付いて加倉の制止を振り切って 警察に話してしまう。個人的に野球に関心が無いので暫く この本は置いていたけど,さすが馳星周,面白い。 馳星周にしては珍しく(人物描写が上手いかどうかはとにかく) 主人公の精神面を深く描いており,話は家族の持つトラウマまで 広がっていく。複雑な凝ったストーリーだが,長編なので中半少し だれるが後半はまた一気に読ませる。地獄の底まで堕ちていく 中年男が愚かで哀しい。 | 角川書店 |
| 野獣系で 行こう!! | 宮台真司 |
本書は数年前に単行本で出た時気になってたんだけど 買わずに目出度く文庫化されたので読んでみた。 現代日本に「論壇は無い!」と言い切る著者はろんりーろんりー 論理ーm(_)m 批評家のおっしゃる事はどれが一体正しいのか私の頭が悪い せいでわからないのだが少年犯罪,ニュータウン問題,小泉首相の 靖国参拝,某市空港問題などなどは当たってるな。 あたしもちーと胡散臭い小林よしのりをぶった斬ってるし(笑、 まあ取り上げてる材料がもう流行遅れではあるけど頭が時々痛く なるけど面白いな。 性的弱者に対する売春は良い売春ってどう思う? マゾ男優の観念絵夢の「マゾ論」爆笑汗 | 朝日文庫 |
| 闇からのこだま 上・下 | チェウニ シンサンオク |
1978年、映画学校と監督の仕事の打ち合わせで香港に 赴いた女優チェウニは巧みに北朝鮮に拉致され、そこには 金正日が待っていた。その6ヶ月後 チェウニの元夫である 映画監督シンサンオクも旅券取得の打ち合わせという名目で 香港から拉致される。チェウニは金正日の別荘に監禁され 悲観にくれる日々であったがシンサンオクは2回脱出を企て 特殊監房に3年半収監され非常に苦労した末、考えを改めた ふりをしてチェウニと感動的な再会を果たす。夫妻は北の 宣伝と金正日の映画好きに貢献して金正日の信頼を得るが ついに1986年ウィーンより亡命に成功した。金日成と金正日 の生の言動や北の人民の事実を克明に記していて興味深い ドキュメントである。 | 文春文庫 |
| 闇の公子 | タニス・リー |
まだこの世が平らだった頃、地底には妖しさと魔法に満ちた 妖魔の都があった。奇怪な獣や小人、そして悪霊が住むこの 都・・・中でもこの都を統べる闇の公子アズュラーンは人々に 恐れられていた。アズュラーンが人界に仕掛ける残虐非道な 夜の御業を宝石の様に美しい言葉で綴るオムニバス形式の シリーズ。続編もあります。(ファンタジー) | ハヤカワ文庫 |
| やられ女の 言い分 | 内田春菊 |
レイプされた後の半裸の女がカヴァー写真の著者1993〜1998年 のエッセイ。とは言え、半ば殴り書きのような文章は時として 3回?の結婚と夫ではないタネの男の子供3人?とわけわかんない 一緒に住んでる男とは余りに仲が良すぎるので子供を作る間では 無く、他の男にタネを頼むとか、ふつーの感覚の人ではない。 強姦されちゃったぁと書く著者は多分、自覚無し大量フェロモン 放出型♀なのかな。後半のアラーキー、オーケン、やまだ紫などに ついて書いた文章は興味深いが、エッセイとしては脈絡の無く今いち しかし、中身はともかくこの人の作品のタイトルはいつも良いな。 しかしこの型破りの女は凄い、この女についていくダンナも・・・ | 文春文庫 |
| 有名人の 子ども時代 | キャロル ・O・ マディガン アン・エルウッド |
魅力的な人には性別分けずに惹かれるマレーネ・ディートリッヒ バスケットボールの試合中に衝突し、舌を噛み切って声が変わった ミック・ジャガー、ニコラス・ケイジってフランシス・フォード・ コッポラ監督の甥なの?(@_@) 初恋の相手と結婚したエリザベス女王二世。 サダム・フセインの母は夫と別れた後、お腹の子サダムを殺して 自殺しようとしたが、無事に生まれる。母は弟の家でお産をして 赤ん坊を置き去りにした。 誰にも愛されなかったフセインは自分を崇拝するように国民に 強いている。 ラジオ・バグダッドは1時間に50回フセインの名を呼ぶそうである。 また国内中に建てられたフセイン像の眼の奥には隠しカメラが 埋め込まれているらしい。 モーツァルト、ハイドン、コクトー、モンロー、ジョン・レノン ユリ・ゲラー、ビル・ゲイツ、ダライ・ラマまで古今東西の 有名人の子供時代のエピソード集。 | 文春文庫 |
| 幽霊塔 死美人 鉄仮面 | 黒岩涙香 |
これはもうマニアックです(笑)江戸川乱歩よりレアもの。 怪し過ぎ!今でもあるのだろうか?怪奇マニアお薦め。 | ? |
| 幽霊塔 | 江戸川乱歩 |
読んだ事無いと思って読んでたら何か読んだ事ある。 でも面白いので読んでたら 後書き(になるまでに 思い出せよ)で思い出した! 黒岩涙香が原作だったのだ、つーか原作者は不明で 黒岩涙香が翻訳したものを30年後に江戸川乱歩が 自分流に書き直したものなんだけど 黒岩涙香のはもっと荘厳というかすごい時代がかって いて底知れぬ不気味さがあった、というのも 黒岩涙香の方は原作通り 英国風に描いていたのだが 乱歩は純日本風、舞台は長崎で軽い読み物感覚。。 で内容は判事の叔父が買った幽霊塔というその昔 建築した主人は時計塔の迷路の中で行方不明、 おまけに次の持ち主となった老婆も殺されたという 曰くつきの屋敷を買ったので主人公北川光雄が 下調べに行ったところに仮面をかぶったかのように 美しき謎の女、秋子と運命的な出会いをするのだが 事件は事件を呼び(1ページめくる毎に事件が汗) 複雑に怪しい男女が入り乱れて謎が謎を呼んで いくうぅぅぅぅぅ しかし、この創元の乱歩シリーズの押し絵だが 当時のものなんでしょうか? すげー、レトロなんですけど、いいんですけど 反面自分のイメージが湧きにくい | 創元推理 文庫 |
| 夢の中の騎士 | リンダ・ ハワード |
古文書専門家のグレースの夫と兄が殺害される。 どうやら彼女が翻訳している14世紀のテンプル騎士団の 宝物にまつわる事件らしい。 夢の中で何度もナイルという騎士を交わるグレース。 犯人に復讐できるのか・・ってテンプル騎士団の話は 面白いのだが、2/3は延々とグレースの逃避行でやっと ナイルと出会うともう終わったという 今いちなタイムトリップロマンス編。 | ヴィレッジ ブックス |
| 汚れなき薔薇 | クレア ・デラクロワ |
1242年、仏。アレックスは叔父の賭博の負けの代償として 悪名高いピエール・ド・ヴィリエと婚約させられ、それを 阻止しようとした兄はピエールに殺される。ってハーレクイン なんだけど(^^;、ヒストリカルシリーズは面白いのが たまにある。 | ハーレクイン |
| 妖婦の伝説 | 三好徹 |
高橋お伝、夜嵐おきぬ、箱屋殺しのお梅、千坂光子、 植村千代子、モルガンお雪、下田歌子、菅野すが子など 明治時代に妖婦毒婦と呼ばれた女が起こした事件を 新聞記事を元に再現。 高橋お伝、夜嵐おきぬ、箱屋殺しのお梅などは事実が あやふやで哀れかつ浅はかが招いた結果というか、 捉えどころが無い。 詐欺師に惚れられて後は婿にと豪邸に住み込ませた 植村千代子はもう小説のような有り得ないというか 間が抜けた話。 令嬢として育ちながら、グレた千坂光子は現代では 珍しくもない現象。 下田歌子、菅野すが子辺りはあの時代にしては突出的に インテリで行動力がある自由な女性。 芸妓からモルガン財閥子息の夫人となり、夫の死後、 仏人退役軍仕官と暮らしたモルガンお雪の一生はかなり 興味があるのでまた詳しい本を読みたいと思う。 それにしてもこうやって見るとこの本に出て来る毒婦妖婦に 限って言えば、「男尊女卑女とはこうあるべき」という 固定観念を持った男から見た呼び名かもしれない。 | 集英社文庫 |
| 傭兵の誇り | 高部正樹 |
この平和ボケした日本からわざわざアフガンなぞに赴いて 渡航費用よりもはるかに安い報酬(0の場合もある)で 正規軍の前線に派遣され傭兵のお仕事をしている男の話。 表紙の写真かっこえーから買ってもうたけど中の写真ふつーの おっさん汗 特攻隊に憧れ、自衛隊で挫折し、世界で最強の男になる為だけに 生きている、日本みたいなぬるま湯の娑婆をバカにし、うーん、 君生まれた時代が違うんじゃない?って男高部正樹。 まあ、人生の目的は人それぞれですから、刹那の命がけの 戦いに充実感を覚えるのも個性ですなー。 つまり、突極の最悪な状態を力と技で生き延びる自分に陶酔する 体質なんでしょう、たぶん。 戦争ジャーナリストは足手まとい,ユニセフ大使黒柳徹子を平和ボケ 老女と呼び,田嶋陽子,木村太郎をバカ呼ばわりするとこはおもろい爆 戦争を肯定はしないが現実問題話し合いでは解決しない相手が いるのは確かだし、高部氏が言うように小さな犠牲で大きい 平和を得たという結果が歴史上あったのも確かだが 小泉首相の靖国神社参拝賛成は違うやろー汗 | 小学館 |
| 妖魔城 | 菊地秀行 |
工藤明彦と南風ひとみは深草男爵に仕えていたという老婆から 孤島の男爵を救ってほしいとの依頼を受け、北海道の妖しい 小島へ赴くが2人を待っていたものは恐るべき・・・ 菊地秀行って発想がぶっ飛んでる。でもって劇画ちっく。 いきなり終わって焦ったけどこれって一応@なんだぁ。 | 光文社 |
| 妖霊星 | 瀬川ことび |
室町幕府管領 細川勝元の愛妾は阿鼻叫喚の地獄絵を描いた 打ち掛けから地獄太夫と呼ばれる妖艶な美女である。 だが太夫は外法の使い手で妖魅と繋がり、この世を地獄に 変えようと企んでいた。 能楽師鷹矢は勝元の眼に止まり、息子毘紗王の舞の師となる。 地獄太夫の禿、初音、鷹矢の妹阿鳥、鷹矢につきまとう怨霊 藤次郎,将軍義政の正室日野富子に妖魅を交え物語は妖しく 恐ろしく意外な展開に・・・。 | 徳間書店 |
| 世のため, 人のため, そしてもちろん 自分のため | 村上龍 /藤木りえ |
作家村上龍と法学部大学院生兼SM嬢の藤木りえの交換メール 集。本,映画,パリ,法律,日本の経済,ワインetcについて・・・ 最近村上龍に関心がある。まだちゃんと読んでないんだけど 感覚的な文章を書く作家のような印象を持っている。彼曰く 「最近の新人小説は"自分の小説は実は必要ないものでは ないか"という疑問がないのではないか」・・彼はその中に 入っていないのだろうか。確かに近代文学のカスみたいな 小説が溢れてる。藤木りえ・・裕福な家庭の帰国子女らしい。 大学院で法律を学びながら,SM嬢(多分S)のバイトをしている。 彼女が法律を勉強しようと思ったきっかけは法律を知っている 人間が知らない人間から搾取している事に気付いたからで ある。SMは趣味と実益を兼ねてやっているが楽しくなくなったら 辞めるらしい。この人インテリでちょっと嫌味(笑。 あたしと映画の好みがまるで逆。 「ハムナプトラ」「シックスセンス」をこきおろし, 「アイズ・ワイド・シャット」を礼賛する女。 うーん,あまり得るものはないな。 | NHK出版 |
| 夜のやさしい手 | 波津彬子 |
波津彬子が描く世界は死が付き纏う。それは哀しみと絶望に 飾られているのに全てが浄化されて暗く美しく切ない。 と同時に波津彬子が時に描くコメディタッチの作品は メチャ面白い。この作品もこれといって感想が無い ので波津彬子についての感想を少し書いてみました。 | 朝日ソノラマ |
| 夜はきて 愛を語り | 波津彬子 |
波津彬子にしては珍しい?現代の海外を舞台にした ロマンティックミステリ集。特に感想は無し。 | 朝日ソノラマ |
| 夜は甘く妖しく | クレア・ デラクロワ |
仲違いしていた父ジェロームの訃報を聞き、数十年ぶりに 荒れ果てた領地サイェルヌに戻った十字軍の騎士クイン。 けなげに領地アノシーを守って来たメリサンドは 侵略拉致を繰り返す極悪非道なジェロームを憎んでいた。 大領主に正式に領主と認められたければ今すぐに結婚し、 世継ぎをもうけよと命じられた2人は、ある時は憎みあい、 疑いながらも惹かれあう・・ | ハーレクイン ヒストリカル ロマンス |
| 夜の京都 殺人迷路 | 山村美紗 |
東京に住む姉朝子は結婚するつもりだった田村が自分を 捨て社長の娘と結婚するという話を聞き動揺していた矢先 京都は嵯峨野で妹と会う約束に遅れてしまい、妹は偶然 男3人女1人の車に乗ってレイプされ自殺してしまう。妹の 日記に残された車の女性マリが京都の”ファジィ”という クラブホステスだと知った朝子は復讐の為に”ファジィ”の ホステスになる。何かマリという女が4人も出て来るので頭が 混乱する。推理小説としてはまあまあかな。 | 光文社文庫 |
| 夜の闇の中へ | コーネル・ ウールリッチ (ウィリアム・ アイリッシュ) |
銃の暴発事件で若い女を殺してしまったマデリンは 彼女がやり残した復讐を遂げようと過去を探り始める。 マデリンが銃を誤るのと、スタァの身代わりとして 生きようと誓うのは少し違和感があるが、本編が 始まると、詩的で幻想的な文体と当時にしては衝撃的な 内容を挟み、引きづり込まれるように魅了される。 ウールリッチ晩年の未完作をローレンス・ブロックが 補綴した。結末の考えが2通りに分かれているのが 興味深い。一気に読んでしまった。 | ハヤカワ文庫 |
| ヨーロッパホラー &ファンタジー ・ガイド | 荒俣宏 |
スイス シヨン古城の地下牢、青ひげ城、プラハのゴーレム伝説、 オートリーヴの郵便夫の理想郷、スイスの自動人形、など ヨーロッパ「神秘と怪奇の旅」ガイド。 イタリアの蝋人形師クルチウス没後の政情不安定になった 1802年彼の娘はマリー・アントワネットの首など秘蔵の蝋人形を 持ってロンドンに脱出し、1808年頃から旧姓ではなく マダム・タッソーとして「恐怖の部屋」を公開していた 孤島で隠遁生活を送るユゴーの愛娘アデルがイギリス人中尉との 恋愛に破れ、狂気に走ったかなど、あたし的に興味深い事実も 盛り沢山の好著。 だが荒俣宏氏、澁澤龍彦の流麗な文章を拝借するのと 美しい風景写真の真中にドデーンと写るのはやめれ! | 講談社 +α文庫 |
| ラティファ の告白 アフガニスタン 少女の手記 | ラティファ |
1996年9月27日、度重なる戦火の中でも比較的自由に育った アフガニスタン中流家庭の少女ラティファは突然のカブール タリバン侵略のためその後4年間外に出る事もままならず 想像を絶する恐怖と直面しながらも国内の様子を冷静に観察し 2001年パリに脱出してこの手記を出版したが これまで国内からの摘発は皆無だったので非常に貴重な著書と なる。 アフガニスタンは何世紀も戦争にさらされているがタリバン 支配の数年間が1番酷い状態で人々は暮らしていた。 特に女性は動きもままならぬチャドリ着用の強制、男性の 付き添いなしでの外出禁止、就業勉学の禁止、及び重大なのは 医療を受けれない事であった。 音楽、映画、写真、化粧、チャドリ以外の洋服、ペット全て禁止。 アメリカのアフガニスタン空爆が非難されているが 勿論肯定ではないが国民にとってタリバン撤退は結果的には よかったのかもしれない。かなり衝撃的な著書である。 | 角川書店 |
| リンダリンダ ラバーソウル | 大槻ケンヂ |
オーケンの音楽は聴かないけどエッセイを全巻持ってたりする。 あたしのような人は結構いるぽくて、エッセイのサイン会で 「CD聴かないんですけどファンです」って言われて複雑 だったという話を昔読んだな。 テーマは「あのバンドブームは一体何だったのだろう」という 90年代のバンドブームに翻弄された一抹なのだけど メジャーになった瞬間 音楽=金という構図になるバンドマンの 宿命や、有名になるという事は愛されると同時に妬まれ憎まれる 対象になるという事やX JAPANを始め、数々のミュージシャン、 タレントなどとのエピソードありで、自分を飾らないバンドマン オーケン一時の低迷期から脱出したらしく、いい味出てます。 | メディア ファクトリー |
| 流転の王妃の 昭和史 | 愛新覚羅浩 |
1914年、嵯峨公爵家の長女として生まれ、何の苦労も 無く、成人後は画家を夢見て優雅に暮らしていた 著者は1937年関東軍の政略結婚により、清朝最後の 皇帝であり、満州国皇帝だった愛新覚羅溥儀の弟 溥傑と結婚するが、不安に反して夫は優しく 思いやりがある暖かい人柄で二人は深く愛し合う。 やがて慧生と樗生姉妹が生まれるが、慧生を 実家に預けて学習院へ通わせる間に満州国崩壊 夫は戦犯としてロシアの収容所へ送られ、 浩は死ぬ思いで幼い樗生を守るが、道中 投獄され、一度は釈放されたものの、溥儀の 妃 えん容皇后があまりの悲惨な日々に 精神に異常をきたしているのを案じ、再び 共に投獄される。 言い尽くせない苦労の末、やっと母娘は 日本にたどり着き、離れ離れだった長女慧生と 3人、父溥傑と会える日だけを楽しみに生きて行くが 思いがけない悲劇が起きる。 才媛で思いやりが深く夫婦の将来の楽しみであった 愛娘慧生が学習院の同級生にストーカされた挙句 天城山で射殺されてしまう。 新聞では「結婚を反対されての無理心中」と報道されたが 本書で慧生が異常性格気味の男子学生につきまとわれ 面倒見がよかった慧生が事態を甘く見過ぎた故に 撃たれたと明かされている。 やがて16年ぶりに夫と再会した浩は中国に戻るが 次女樗生は慣れた日本で暮らす事を選ぶ。 やっと訪れた和やかな夫婦の時間であったが 浩は夫を置いてこの世を去る。 この本は中学位から読んでみたかったのだが、中国の 政治問題がややこしいので敬遠していたのが、 意外に読み応えがあった。 大正皇后や、下の愛新覚羅顕きとも遠い縁でつながり 愛新覚羅溥儀の素顔やその皇后の悲劇的な最期など 華族に生まれた浩が激動の人生の中に放り出され 必死に生き抜く姿に胸を打たれる。 人生とはかくも不思議なものよ・・ | 新潮文庫 |
| レディMの物語 | 篠田真由美 |
「O嬢の物語」の2番煎じもの。 ただ違うのはO嬢は死ぬまで隷属したがこのヒロインMは 自由になるために「壁」の向こうで「教育」を受ける。 性を感じさせないひんやりとした性描写が散文詩風。 テキストよりもモノクロの簡易ビアズレー風の 挿絵に関心があって買った。 | 講談社 文庫 |
| レディ・ ヴィクトリア | リンダ・ ハワード |
貴族の誇り高い娘ヴィクトリアは南北戦争で没落した 両親を救う為、大牧場主マクレーンとの結婚を承諾するが、 ニューメキシコに着いた彼女を迎えたのは無慈悲な夫、 妹に好色な眼を向ける牧童頭ガーネット、そして 彼女を軽蔑の眼で冷たく見つめるガンマン、ジェイクだった。 ヴィクトリアに近づくジェイクの目的は・・ 本当の愛を探し求める女と憎しみだけに生きて来た男。 「風と共に去りぬ」のマーガレット・ミッチェルに 影響されたという著者の愛と復讐の物語。 これ かなりあたし好み汗 | ヴィレッジ ブックス |
| 戀愛譚 | 楠本まき |
出ました、新刊y(^o^) オールカラーと書いてますが 黒&銀です。かなり薄いです、かなり高いです、かなり ヤバいです。 装丁はさすが凝っています。ほとんど絵は無くて散文のような トテモ、アブナクテ、トテモ、ウツクシイデス。 お芝居のように始る新月と猫目丸のお話。 その間に挟まる現代の赤頭巾ちゃん、灰かぶり、雪白が サイコー!あたしが1箇所思わず笑ってしまったのはどこ でせう?(コミック?) | PARCO出版 |
| 浪費バカ一代 | 中村 うさぎ |
ついにこのマリー・アントワネットの生まれ変わりと自称 する著者は自分を女王様と呼んでいる。見栄を張る為だけに 浪費を重ねる女王様1999年度ムダ遣いブランドベスト5は1. ヴェルサーチ289万円,2.グッチ281万円,3.シャネル271万円, 4.ドルガバ199万円,5.ディオール 160万円。そしてついに M区役所滞納整理科課から出頭命令が出た女王様は850万の 滞納住民税を出版社の前借から払おうとするのだが,すでに MW社650万円,K川書店200万円,Mジンハウス160万円,&アコム 96万円,質屋90万円の借金を返さねばならない。 女王様ぴーんち!続 | 文芸春秋 |
| 路上の夢 新宿ホーム レス物語 | 中村智志 |
表紙がダンボールハウスからクビ出したオヤジ汗 全然ポジティヴじゃない話なので読むのに時間かかった 要するに新宿西地下で暮らすホームレスの人達の 何故ホームレスに至ったかという経路のインタビュー集。 努力が足らなかったのか、運が無かったのか、何となく 来てしまったのか、いずれにしろ1旦この路上生活に 迷い込むと一般社会に復帰するのは非常に難しい物が あり、大抵の人達は野垂れ死にという結末が待っている 家出する前にはよく考えませうという本。 | 講談社 文庫 |
| ロンリー・ハート 上下 | 久間十義 |
車で拉致されたレイプ殺人事件に始まり、中国ヤクザが絡んだ スーパー強盗事件。永倉刑事は相次ぐ事件に娘絢子との約束を 2度ともすっぽかしてしまう。父親を待つおくてな高校1年の 絢子に巧みに誘いをかける美形の3人の男子高校生は・・・ 屈折した少年犯罪を原案にスピード感あふれたストーリーで 読ませるが単に興味本位な3面記事的な域を出ず、深みがない 話。若者の流行語にいちいち注釈つけるなよなー、オヤジ丸出し。 公明新聞連載って公明新聞って何だ?汗 | 幻冬舎 |
| わが父 文鮮明の正体 | 洪蘭淑 |
かなり衝撃的かつ非常に興味深い内容。著者は文鮮明の 最古参の弟子洪夫妻の娘で生まれた時から統一教会の 中で純粋培養で育ち、法律では結婚が許可されていない 15才で文鮮明のマッチングにより文鮮明の長男孝進と 結婚。以後14年間,夫の虐待と薬中毒、アルコール中毒 に苦しめながら5人の子を産み、子供を連れ決死の覚悟 で夫及び文鮮明の支配下から逃げ出す。そして聖家族と 呼ばれる文鮮明一家の偽善に塗り固められた内部を暴露 している。統一教会の発祥が日本の支配化の元で生まれ た歴史や合同結婚式、性に関する儀式など一般人には 奇怪としか思えなかった行事の意味などが書かれている それにしても自分をカルト・リーダーとして糾弾するの はイエスの迫害と同類だと主張する教祖の感覚は理解 不可能というか厚かまし過ぎ!(^^; | 文芸春秋 |
| わたしたちは なぜ科学に だまされるのか | ロバート ・L・ パーク |
常温核融合、超越瞑想、ビタミンO、ホメオパシー、磁力治療、 宇宙ステーション、タイムトラベラー、永久機関、電磁場問題、 UFO,エイリアン、タッチセラピーなど多岐に渡って偽科学を 論理的に解く。 難解な個所が多いが要するに、人の脳は奇跡を信じたがる 傾向を持っているがインチキ科学即ちブードゥー科学に だまされないように科学者が証拠を綿密に調査している間は 軽率に信じないようにしましょうという本。 特に米国特有の既存の科学を覆すインチキ科学に エキセントリックに反応し、新発明王をヒーローとして 称えるメディア、国民性が興味深い。 | SHUFUNO TOMOSYA |
| 私は金正日の 「踊り子」だった 上・下 | 申英姫 |
貧しい家に生まれながら舞踊の才能でピパダ歌劇団、万寿台 芸術団から金正日の「喜び組」まで昇りつめた著者は外貨 ディーラーのチェセウンに求婚され、一男一女をもうけるが 英国での自由な生き方に賛同する夫と共に命がけで韓国へ 亡命する。あまり発表されない金正日や最高幹部の間近で その素顔が興味深い。 | 徳間文庫 |
| ワイルド・スワン 上・下 | ユン・チアン |
毛沢東時代を生きぬいた中国人女性の半生記。 もう信じられないって感じ。中国ってこんなとこだったのね ・・・・・(@_@)超お薦め | 講談社文庫 |
| 笑うアジア | 下川裕治編 |
アジアフェチのフリーラーター、プータロー作家、フォト ライター、編集者などののハチャメチャなアジア体験記。 特に感想無し。 | 双葉社 |
| 山田風太郎 ミステリ傑作選H 笑う肉仮面 (少年篇) | 山田風太郎 |
山田風太郎の少年向けミステリ15編。 日常を舞台に奇想天外な事件が起こり、少年が機転を効かせて 見事推理解決していく冒険ものだが、いつのまにか日常は 思いがけないような非日常になり、現実と幻想が交錯して行く。 1番面白いのはやはり タイトルにもなっている「笑う肉仮面」 朱霧村にそびえる綾部館の幼い長男弓太郎は父の主治医に 整形手術を施され、その顔が父の死に際に不興を買って 吹雪島に置き去りにされてしまう。それから月日は経ち・・ 結構分厚いがジュニア向けなので話のテンポが速く読みやすい。 山田風太郎=忍者物と思っていたので意外なジャンルだった。 | 光文社文庫 |
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